白狐
霊狐。人々に福をもたらすとされている、白い毛色を持つ狐。
稲荷神ウカノミタマの眷属として社寺での奉納品などの題材に用いられる善の狐。
玄狐(黒狐)
人の死を暗示する吉兆の獣として扱われる。黒い毛色を持ち、北斗七星の化身と呼ばれているよ。
伝説では松前藩13代目道広などが有名。黒猫なんかと同じで不吉だと言われることが多い
金狐(きんこ)・銀狐(ぎんこ)
金狐は金の毛色を持ち、日をシンボルとしている。銀狐は銀の毛色を持ち、月をシンボルとしている。
共に、仏教系。ダキニ天の化身ともされており、同様異質の存在である。
野狐
日本に伝わる狐の妖怪。普通の野生の狐、人間を化かしたりする狐、神格を持たない狐などを差して野狐と称する。野犴と表記する場合も室町時代以前にはある。野狗、野狛の字をあてられることもある。「狗」も「狛」も当時では犬の類といった意味。
九尾の狐
九尾狐(きゅうびこ)九尾狐狸(きゅうびこり)は、中国神話の生物。9本の尻尾をもつ狐の霊獣または妖怪。
一部の伝承では天界より遣わされた神獣であるとされる。
殷の妲己や日本の玉藻前のように美女に化身して人を惑わす悪しき存在としても語られている。
華陽夫人、褒姒なども
八尾狐
江戸時代に春日局が書いたとされる『東照大権現祝詞』に、「三代将軍徳川家光の夢に八尾の狐が現われ、患っていた病が治る旨を告げて去っていった」こと、家光が絵に描かせた事がつづられている。
絵は不明であったが、京都府内の個人宅で幕府御用絵師狩野探幽作『八尾狐図』が発見された。
善狐
天狐・金狐・銀狐・白狐・黒狐の5種が存在している。
人間に対して悪事をなす野狐の対となる存在であるとされる。
霊狐
日本の信仰に見られる狐の呼称。あるいはそれらを題材とした空想上の存在。白狐、狐神とも。
気狐・仙狐
1000年以上生きた妖狐のことをいう。
野狐たちよりも位の進んだ狐たち。
稲荷神社で祀られている神徒はこの位にあたる。
ほとんどが白狐で、この位になると尾が1~9本に分かれている。
天狐
中国および日本に伝わる神獣または妖獣。
狐が霊力を得たものであると考えられている。
「天狗」と書いて「あまつきつね」と読んでいることから、天狐を天狗と同一のものとする説も述べられている。
農耕神や稲荷の要素が強く、狐全般の美称として用いられている。
空狐
日本に伝わる神獣または妖狐。狐が年を経たものであると考えられている。
神通力を自在に操れる狐。気狐たちの倍の霊力を持っている。
視覚でとらえられる姿形はなく、霊的な存在になる。
肉体がそもそもない。
妖狐の中では最上位の位置に値する。
御先稲荷では天狐より格下になる。
妖狐
中国や日本に伝わる狐の妖怪である。人間をたぶらかしたり、人間の姿に化けたりすると考えられている。化け狐などとも呼ばれる。
恩志の狐(オンジノキツネ)
因幡五狐の一匹。
日本の民話に登場する妖怪。
灯をともして化かし、里人にわるさをする。
宗旦狐(そうたんぎつね)
京都市上京区の相国寺に伝わる化け狐。
「宗旦」の名の通り、千家茶道の基礎を固めた人物・千宗旦に化けてしばしば茶席に現れたといわれる。
ショロショロ狐
因幡五狐の一匹。
日本の民話に登場する妖怪。
美しい娘に化ける。
おとん女郎
因幡五狐の一匹。
日本の民話に登場する妖怪。
キョウゾウボウギツネ(経蔵坊狐)の妻とも言われる。
煎餅狐
岩手県に伝わる白狐。
九戸のアラズマイ平に棲み、狐は学校へ通う子供の弁当と自分の煎餅を取り替えることがあり、その煎餅は大人を化かして買わせたものだという。
また、狐は子供に飛び跳ねて遊ぶことや学校の勉強を教えていたといわれる。
デンパチギツネ
千葉県に伝わる化け狐。
飯高壇林の境内に住みつき、若者に化けて勉学に勤しんでいたという。
ヤジロウギツネ
岐阜県に伝わる化け狐。
老狐僧に化けて、高潔な人物の人柄を褒め称えたという。
幸菴狐(コウアンギツネ)
群馬県に伝わる化け狐。
白頭の翁となり、自ら128歳と述べ、常に仏説で人を教諭し、吉凶禍福や将来を予言したという。
オタケギツネ
静岡県に伝わる化け狐。
大勢の人々に出す膳が足りない場合にお願いに行くと、膳をそろえてくれるといわれた。
玉藻前(たまものまえ)
平安時代末期に鳥羽上皇の寵姫であったとされる伝説上の人物。
妖狐の化身であり、正体を見破られた後、下野国那須野原で殺生石になったという。
白蔵主
白蔵主/伯蔵主(はくぞうす)は、日本の妖狐、稲荷神。
大分県佐伯市の海福寺、大阪府能勢町の七寶寺で「白蔵主大善神」として祀られている。
辰狐
荼枳尼天の別名。寺院の稲荷の御神体の多くは辰狐である。
野干
荼枳尼天の眷属とされている。
ただしこれはあくまで便宜上の話であり、本来はジャッカルを指す。
稲荷神
稲を象徴する穀霊神・農耕神。
稲荷大明神、お稲荷様、お稲荷さんともいいます。
「稲荷」とは食物の神(ウカノミタマ)、キツネ(御食津神)、油揚げのこと。
稲荷神社の祭神は穀物の神である宇迦之御魂神で、稲荷信仰で狐は五穀豊穣、稲の豊作を知らせる「神の御使い」とされている。
地狐
一般的な妖狐。
仙術の修行をしていない野狐はここまでしか上がれない。
修行をした善狐は次の位に上がることができる。
阿紫霊狐
普通の狐。
50歳になると仙術の修行をする。
100歳になると地狐に昇格する。
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